先輩、私…夜勤がやりたくないです! 仕事がしんどいです…
確かに…精神的に肉体的に、キツいし無理すると過労やストレスで倒れてしまう可能性も、あるわ…
聞くところによると…看護師の平均寿命は64歳と言われているそうだし…
そこまでして命を削ってるのに給与が安過ぎる。
点滴、採血、検査出しなど
寝たきりの患者様の体位交換
トイレ介助やおむつ交換、排泄量チェック、(尿破棄)など
緊急入院の対応など
夜間の急変への対応
患者の無断外出や徘徊、点滴などの自己抜去などのトラブル対応
病棟巡視
日勤でやりきれなった事務処理やカルテ整理など
具合の悪い患者様の対応や、採血、点滴交換、バイタルチェックなどのルーティンワークは基本的に日勤業務と同じですが、夜勤時の方が看護師の人数が少ないため、少ない人数で的確に対応しなくてはいけません。
夜勤のメリットとして、収入が多くなるとか、人が少ない平日に休みが取れるとかあるけど…
デメリットの方が多いような気がする
私も若い時は、夜勤をしていたけど…子供が生まれてからは、夜勤をするのをやめました
この記事では、30年近く看護師として夜勤もこなしてきた私が、夜勤をやめてよかった理由を体験談も交えてお話ししています。
看護師が夜勤をやめる方法や転職の方法もご紹介しているので、ぜひ最後まで読んでくださいね。

夜勤をやりたくない理由
そもそも夜勤をやりたくない理由とはなんでしょうか?
夜勤は生活リズムが乱れ、睡眠不足になりやすいため、体力が落ちてしまいます。また、夜勤中は長時間に渡り、限られた人数、おむつ交換や体位変換などの仕事で足や腰の負担が大きく、疲労が蓄積しやすくなります。
それに、シフトが既に組まれているため、体調不良などを起こしてしまった場合、勤務変更が容易に出来ないため無理して出勤する事態に陥ったりしてしまうため、体を酷使せぜるを得ない場面が非常に多いです。
確かに。夜勤そのものが緊張と疲労感を強いられる中での長時間労働という状況下で働いているわけですから、疲労が蓄積して体調を崩してもおかしく無いと思います。
一度体調を崩してしまうと、勤務変更やら何だかんだで職場に迷惑をかけてしまいます。勤務交代をして貰うと、後々の人間関係が気まずくなったりしてとても神経を使います。それでも勤務交代が出来ればまだマシで、出来なかった場合には無理を押して出勤する状況になってしまいます。そうなってくると自分自身も体調不良の中で、自分の体に鞭打って仕事しなければならないため本当に大変です。
体調不良の中であっても、命を扱う仕事のため手抜かりのあるような仕事はできませんし、完璧な仕事を求められます。気を抜けない緊張感の中に身を置き続けることは本当に大変なことです。本当に辛いんです。
身体的に辛い
夜勤は体内時計が乱れることで自律神経やホルモンバランスに悪影響を及ぼし、疲労や不眠、食欲不振などの症状を引き起こす可能性がある
夜勤は日光を浴びない生活が続くとビタミンDやセロトニンなどの栄養素や脳内物質が不足し、骨粗しょう症やうつ病などのリスクが高まる可能性がある
夜勤は中長期的に生活習慣病やがんのリスクを増大させるという研究結果もあり、5年~10年以上の夜勤勤務者は糖尿病や高脂血症、直腸がんや子宮がんなどの発症率が高くなるとされる
以上のように、夜勤は単に身体的に辛いということだけでなく、長い年月で考えると、精神的にも肉体的な面においても、健康面で深刻な問題を引き起こす可能性もあるため、注意が必要です。
夜勤をする場合は睡眠時間や食事内容、運動量などに気を付けて体調管理をすることが大切です。
急変時の対応が怖い
夜勤をやりたくない理由の一つに、『急変時の対応が怖い』という理由があります。
夜勤中に患者さんが急変した場合、夜勤中の医師や看護師が対応することになりますが、夜勤中は人数が限られているため、他の患者様に体が取られていて対応が遅れたり、緊急度の高いケースが突然起こったり重なったりすると、忙しさと要求される観察項目と医師のへの上申などの対応を迫られるため、緊張と不安が増幅したりします。
また、夜勤中はある程度ひとりで判断しなければならないことも多いため疲れがたまりやすく、思考力が鈍ってしまうため、急変時に冷静な判断ができるか、常に不安が付き纏います。
そのため、夜勤を避ける看護師も多く、職場ではシフトの調整やトレーニングの充実など、夜勤をやりやすい環境づくりが求められています。
夜勤した人じゃないとわからない重圧ですよね。
私も夜勤やってきたけど、ホント物凄く大変な仕事だなってつくづく思います。
インシデントが起こりやすい状況が怖い
夜勤中は通常の業務に加えて、急変対応・緊急透析・救急入院受け入れなどの必要な事態が発生することがあります。
また、夜間は患者様の状態が急変した場合にはそれに応じた対応を求められます。トラブルが発生する可能性が高くなるため、看護師や医師が臨機応変に対応する必要があります。
しかし、夜勤者の人数が限られている上に、どんなに緊急的なことが起こっても通常業務も並行して行わなけれなりません。夜勤の前日も早めに寝るようにして、夜勤入りの日も、出勤直前まで身体を休ませてコンディションを万全にして仕事に望んだとしても、限界を感じてしまうことも少なくありません。そんな状況下だとミスが発生するリスクやインシデントが起こりやすいと感じます。
このような出来事は誰にでも起こりうることだけど、常に神経を研ぎ澄ましている中で起こるインシデントは悔しいし、すごく後味悪くて気にしちゃう。
そのような出来事と遭遇してしまった日などは、夜勤後に残業をしてインシデントレポートを書いていました。
時間的な忙しさや人数的な制約、厳しい状況下で働いているので、必然的にインシデントが多くなってしまいます。
苦手な人と夜勤になると地獄
苦手な人と夜勤になると地獄だと感じることがあります。
夜勤中は、同じ部屋で作業することが多いため、人間関係が悪化するとストレスがたまりやすく、業務にも支障をきたすことがあります。
また、夜勤は生活リズムが逆転し、ストレスを増幅する傾向があるため、苦手な人と一緒になると、不安や緊張感が増し、さらにストレスがたまることがあります。
我が儘な先輩看護師との夜勤の場合には、自分が楽したいがために、後輩をうまく利用してやろうというような意地悪な意識で仕事をしているのかと感じた時には、夜勤終わりにどっと疲れが出てしまいます。
そのため、夜勤が苦手な看護師は、職場での人間関係の調整やシフトの調整が求められます。
怖い先輩・ズルい先輩・意地悪な先輩や馬が合わない同僚と一緒の勤務の時は絶望的ですよね。
『夜勤』って言い方変えれば16時間拘束・監禁状態だから逃げ出せないし、嫌いな人と過ごすのはホント地獄。
夜勤は少人数でやっているからね。
勤務者の多い日勤であれば、気の合わない人とは多少会話をしなくても問題なく業務ができるので、このような心配は多少軽減するかもしれませんね。
看護師の私が夜勤をやめてよかった理由5つ
睡眠障害のような症状が治った
規則正しい生活になった
ホルモンバランスが整った
自分にやりたいことに前向きに取り組めるようになった
心身の疲れがしっかり取れる
看護師の私が夜勤をやめてよかった理由の一つに、心身の疲れがしっかり取れるという点があります。
夜勤は、昼夜逆転状態が長時間続くために生活リズムが乱れ、睡眠不足になりやすいため、体力的な疲れだけでなく、精神的な疲れもたまります。また、夜勤中は起きていなくてはならないためストレスがたまりやすく、職場の人間関係にも悪影響を及ぼすことがあります。
夜勤をやめることで、生活リズムが整い、十分な睡眠を取ることができるため、体力的な疲れが取れます。また、夜勤中にたまったストレスも解消され、心身ともにリフレッシュすることができます。
しかし、たとえ夜勤をやめても、仕事上での重圧や負担は変わらないため、定期的な健康管理やストレス管理を心がけることが大切です。
夜勤をしなくなると、ちゃんと夜に眠れるので、次の日にはしっかり疲れが取れている感覚があって、やる気に満た状態で目覚めることが出来るので有意義な1日を過ごせることが多くなりました。

睡眠障害のような症状が治った
夜勤は生活リズムが逆転し、睡眠不足になりやすいため、眠りが浅かったり、起きてしまったりすることがあります。
また、夜勤が続くと、生活リズムが正常に戻すことが出来ず、睡眠障害が慢性化することもあります。
夜勤をやめることで、生活リズムが整い、十分な睡眠を取ることができるため、眠りが深くなり睡眠の質が変わり、睡眠障害のような症状が改善されました。
睡眠障害は、職場でのパフォーマンスや健康に影響を及ぼすため、適切な睡眠を確保することが大切です。夜勤をやめても、定期的な健康管理やストレス管理を心がけることが重要です。
夜勤をやめてからは生活リズムが整って睡眠の質が変わり、十分な睡眠を取ることができるようになりました。睡眠障害のような症状も改善されたので、体調面でもすごく良くなりました。
自分の体調や生活リズムに合わせて、働く方法を考えていくことが大切ですね。

規則正しい生活になった
夜勤は生活リズムが逆転するため乱れ、体調不良や睡眠不足に陥りやすいため、規則正しい生活を送ることが難しくなります。
しかし、夜勤をやめることで、生活リズムが整い、規則正しい生活を送ることができます。
定期的な生活リズムは、健康維持やストレス管理にも良い影響を与えるため、夜勤をやめることで体調が安定し、健康的な生活を送ることができるようになりました。
夜勤をやめたことで、日常生活を楽しむゆとりが生まれ、仕事にも集中できるようになりました。ストレスも減って、職場でのパフォーマンスも向上しました。
自分の体調や生活リズムに合わせて働くことって、とても大事ですね。
ある程度、プレッシャーやストレスを減らせる状況下に身を置くことは、自分の健康や命を守る事だと感じました。無理しない働き方ってとても大事だと感じています。
ホルモンバランスが整った
看護師の仕事は日勤や夜勤が入り混じった勤務となるため、生活リズムが乱れ、ストレスがたまりやすいため、ホルモンバランスが崩れやすくなります。
特に女性ホルモンの分泌に影響を与えるため、生理不順や、生理が止まってしまう人もいますし、月経前症候群の症状が悪化することがあります。
しかし、夜勤をやめることで、生活リズムが整い、ストレスも減少するため、ホルモンバランスが整いました。
生理不順や月経前症候群の症状も改善され、体調面でもすごく良くなりました。
ホルモンバランスは、健康維持やストレス管理にも重要な影響を与えるため、夜勤をやめたことで体調が安定し、健康的な生活を送ることができるようになりました。

友人や家族とのコミュニケーションが増えた
『夜中に働いて日昼に眠る』というシフトでは、生活時間帯逆てして、必然的に家族や友人と時間が合わなくなります。
日勤で働いている友人とも時間を合わせにくくなるので、なかなか遊びに行けない。夜勤の疲れを取らなければという理由から、遊ぶ約束は後回しで、仕事優先の考え方になってしまうため、友人関係が疎遠になるなどのデメリットがあるでしょう。
また、夜に仕事をして朝方帰ってくるということは、自分が帰ってくる頃に家族は仕事や学校に出てしまっていない・・・。そうなると、家族との時間さえもままならない、すれ違いのような生活が増えてしまいます。
そのため『家族の時間』をしっかりと確保することが難しくなります。
私はこれが嫌で夜勤をするのを止めました。
そのおかげで、家族や友人との会話もコミュニケーション、笑顔も増え、自分自身がリフレッシュできる時間も確保できるようになりました。
夜勤をやめたことで、仕事中心の考えから解放され、自分らしい時間を使えるようになり、充実した時間も過ごすことができ、心身共に健康的な生活を送ることができるようになりました。

自分のやりたいことに前向きに取り組めるようになった
夜勤で不規則な生活をしていると、気力の問題や勤務のプレッシャーから、自分の時間を上手く使えずやりたい趣味などができなくなってしまいます。
アグレッシブで「やりたいことは何でもできちゃう!!」という人もいるかもしれませんが、私は何かをやろうとしてもやる気力が伴わず、身体の怠さも相まって休みの日はダラダラしていました。
本当は色々な勉強をしたり研修を受けたり、趣味もやりたいと頭では考えていたのですが、身体が重くて思うように動けませんでした。
メリハリがあるようでメリハリのない、仕事中心の生活だったと思います。
今は規則正しく生活できているので、メリハリがついて計画的に動けるようになりました。
今は、前向きな気持ちが強くなり精神的にも肉体的に気力がついてくるので、やりたかった勉強や趣味ができるようになっています。

夜勤をやめる方法
夜勤をやめる方法①外来勤務にしてもらう
同じ病院内での異動が可能であれば、夜勤をしない外来勤務にしてもらえるか相談しましょう。
外来の診察時間は決まっており、ほぼ定時で帰れます。
診療内容に関しては基本的にルーティン作業が多いため、緊急で検査が必要になったり残業をして処置の対応をすることはほぼないです。
転職するのは気が進まないけど、病棟勤務はもう厳しいと考えているようであれば、外来勤務という働き方も考えてみてはいかがでしょうか。
夜勤をやめる方法②夜勤がないクリニックや訪問看護に転職する
転職に抵抗がない場合は、夜勤がないクリニックや訪問看護を探してみるのも良いですね。
入院施設がないクリニックであれば、外来業務と簡単な日帰り手術を行っているところが多いので、定時で帰りやすいです。
訪問看護に関しては事業所によってまちまちですが、終末期ケアを取り扱っていたり、24時間対応の訪問看護もありますので、リサーチをする必要があります。
クリニックや訪問看護は病院での業務と異なる内容が多いですが、今までの看護技術を活かしつつスキルアップを目指して働くことも可能かと思います。
夜勤をやめる方法③資格を生かして行政に転職する
行政機関に転職をしてみるという方法もあります。
保健所や地域包括支援センターなど、地域の住民の方へ向けて医療情報を発信したり、病気予防のために健康教室を開催したり、病院での知識が活かせる働き方ができます。
そして公務員としての就職になるので、安定した収入を得やすいです。
ただし募集をあまり行っておらず、更に募集人数もかなり少ないため狭き門ではあります。
お住まいの地域のホームページをこまめにチェックして応募する必要があります。
夜勤をやめる方法④一旦看護師の仕事をお休みして、心身共にリフレッシュする
色々な転職先をご紹介してきましたが、思い切って看護の仕事から離れるのも1つの方法です。
何年も夜勤生活を頑張ってこられたと思います。
心も身体も限界一歩手前ではないですか?
そういう時は仕事を忘れて、リフレッシュ期間を設けることがとても大事ですよ。
私も転職経験がありますが、次の職場に就職する前に1-2ヶ月休んでいたことがあります。
とてもリフレッシュできて、今まで出来なかった趣味や勉強を色々やっていました。
友人は半年かけて世界一周をして、すっきりした表情で日本に帰ってきました。
たまには何も考えずにのんびり過ごす時間を作ってみてはいかがですか?
まとめ
夜勤をやめたいと思っていても、なかなか踏ん切りがつかないかもしれません。
私は思い切って夜勤をやめたことで、身体も心も健康になってゆとりのある生活が送れています。
ですが夜勤の仕事を否定するわけではありません。
夜勤をする人がいないと病院は成り立ちませんし、夜勤を続けている人には感謝しかありません。
現在の生活や体調を振り返ってみて、ご自身に合った働き方が見つかるよう応援しています!
