職場におけるパワハラはどの業界でも起こり得る問題ですが、その中でも看護師はパワハラを受けることが多いと言われています。しかし、その実態はなかなか表面化されることがないため悩んでいる看護師は多いのではないでしょうか?
パワハラを受けた側は精神的にストレスを抱え込んでしまい、退職や転職につながるケースも少なくないため、早めに対処しなければなりません。
今回は、看護師のパワハラ被害の実例や対処法についてご紹介します。職場のパワハラで悩んでいる方はぜひ参考にしてください。
ただし、毎朝つらい状況が続いているなら、対処法を考えるよりも、もっと大事なことがあります。
そう、あなたの体調です。
メンタル崩壊しないうちに、異動や転職したほうがいいかもしれません。
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お局の定義
お局とは、会社などの職場を仕切る古参の女性社員を意味し「意地悪」かつ「口うるさい」「独身のままである」相手といったニュアンスを含んだ俗語としても用いられる言葉。
みんなの前で怒るお局ってパワハラ?
「パワハラかも!」と頭にカーッと血がのぼっている状態では、冷静な判断はできません。
まずはみんなの前で「怒られたのか?」それとも「叱られたのか?」もう一度考えてみてください。
じっくり考えた結果、やっぱり「怒られた」という場合は、次のステップへいきましょう。
パワハラの「3つの定義」に該当していれば、人前で怒る上司やお局はパワハラになります。
1.職場の地位、優位性を利用している
2.業務の適正な範囲を越えた指示・命令
3.相手に著しい精神的苦痛を与えたり、その職場環境を害する行為
職場の地位、優位性を利用している
パワハラの典型的といえば、職場の地位を利用している場合。
「看護師長」や「主任」といった管理職の立場で部下にパワハラを行います。
また、新人看護師の場合は、「リーダー」や「プリセプター」「指導係」といった立場を利用するのも対象です。
というのも、
新人は先輩に教えてもらったり、サポートしてもらわないと仕事ができないので、逆らえません。
上司やお局さんが怖くて萎縮しちゃう…
業務の適正な範囲を越えた指示・命令
業務の適正な範囲を超えている場合もパワハラです。
例えば、夜勤中に「お腹すいたからお菓子買ってきてー」と命令されたり。
説教中に「それが反省している態度?土下座しなさい」と強要したり。
明らかに仕事の範疇を超えたものですね。
相手に著しい精神的苦痛を与えたり、その職場環境を害する行為
相手の人格や尊厳を傷つける発言をして、精神的苦痛を与える。
これぞパワハラですよね。
ちょっとしたミスをしただけで、「早くやめろ!」「クズ」「死んでしまえ」のような発言はパワハラと言えます。
また、1回のみの行為ではなく、継続的な行為であることがほとんど。
実際に私の同期が1ヶ月もの間、
プリセプターに「あんたそれでも看護師?」「無責任すぎる。もう私がする、あっち言って」と言われ続けました。
その結果、500円玉大の円形脱毛症になり、異動しました。
みんなの前で怒鳴られるのが1回だけならパワハラとは言いにくいです。
しかし、これが継続して行われていて、精神的ダメージを感じていたり、職場環境が害されている場合はパワハラに該当します。
わざと人前で怒る理由って何?【パワハラ上司・お局の心理】
2020年6月1日に「改正労働施策総合推進法」が施行され、中小起業に対する職場のパワーハラスメント防止措置は2022年4月1日から義務化。
こんなにも世の中に「パワハラ」や「モラハラ」が浸透し、怒り方や新人指導など「今までのやり方を変えなきゃ」という流れです。
それなのに、なぜ上司やお局はわざと人前で怒るのでしょうか?
1.怒れば部下や後輩が成長すると考えている
2.人前で怒ることが普通だと思っている
3.ストレス発散
怒れば部下や後輩が成長すると考えている
令和になり、時代はどんどん新しくなっていますが、残念ながら看護業界は昔気質。
閉鎖空間ということもあり、とくに新人指導においては「昭和」です。
いまだに「新人」に対して厳しい指導をする看護師が一定数います。
頭がカチカチに固いので、「怒らないと成長できない」と勘違いヤローが多いんです。
「人前で怒ればやる気ができるだろう…」「他の新人に対する見せしめ」的な部分も含まれています。
怒られてばかりだと反対にやる気がなくなる。看護師という仕事、事態が自身がなくなって嫌になってしまう。
人前で怒られるのはトラウマにしかならない。。
人前で怒ることが「普通」だと思っている
人前で怒ることが「普通」だと思っている人もいます。
これは「新人看護師は怒られて当然?」でも言いましたが、新人のときの環境が大きく関係。
自分だけでなく周りも「人前で怒られる」状況で育った場合、基準がおかしくなります。
今までの先輩たちがしていることが「常識」になっているのか、人前で怒ることが普通と思ってしまっている。
中には、「自分もそうされてきたから」という理由で人前で怒る人もいるわね!
ストレス発散
一番タチが悪いのですが、ストレス発散で人前で怒っている上司や先輩もいます。
看護師は、やりがいのある仕事ですが、日々蓄積されていく「やり場のないストレス」が圧倒的に多いです。
そのため、そのストレスを発散するため、憂さ晴らしのために起こっているのでしょう。
自分より立場が上の人には、ゴマすりして、そのストレスを後輩にぶつけてるのね!
みんながいる前で怒られたときの対処法
まずあなたに理解してほしいことが、
イジメと一緒で「あなたは悪くない」ということです。
たとえあなたが同じミスを繰り返すなど、落ち度や原因があっても、みんなの前で何度も大声で怒鳴るのはやりすぎ。
部下や後輩の気持ちが理解できない上司やお局が悪いのであって、あなたが悪いわけではありません。
とはいえ、
ここで「パワハラだー!」と言えば、火に油を注ぐことになりかねません。
そんな時にはこの方法で対処しましょう。
反論しない
たとえ1対1でも、
理不尽に怒られたり、身に覚えのないことまで言われるのは腹立たしいですよね。
大勢の人がいる「人前」となれば尚更。
自分がやっていないことまで自分のせいにされれば、言い訳や反論したくなりますが、それはグッと我慢したほうがいいでしょう。
というのも、言い訳や反論してしまうと「反省していない」と思われるからです。
そもそも人前で怒っている時点で感情的になっています。
残念ながら先輩や上司は「あなたが悪い」と思って怒っているので、火に油を注ぐことになるので大炎上。
これ以上エスカレートさせないために、ここは一旦反論せずに「すみませんでした」と言ってスルーするのが得策です。
とはいえ…
頭を下げてマスクの下で変な顔をしながら謝罪しても「モヤモヤした気持ち」が残りますよね。
否定されたと思わない
怒られたとき、「自分を否定にされた」感じがしませんか?
しかし、これは大きな間違いです。
相手が怒っているのはあくまでも仕事上のあなたの行動。
あなたの人格否定をしている訳ではないので、怒られる自分はダメなんだ…とネガティブに考えなくて大丈夫です。
それに周りの人も全員が「できない新人」なんて思っていません。
人前で怒られて可哀そう…
私が指導者ならこっそり伝えるのに…
先輩たちもやっていることで怒られるなんて理不尽だよな〜
こんな風に思っている先輩たちも多いです。
自分に非がないことで怒られても、深く考えずにその場を切り抜けるのが大人の対応です。

お局がうざいときの対処法
社会人として働いていると、高確率で上記のようなお局に出会うため、お局がうざいと感じたときの対処法を知っておくことが大切になります。
お局がうざいときの具体的な対処法をいくつかご紹介するので、下記から参考にしてみてください。
お局を味方につける
お局はすべての後輩女性社員に対して、うざいと感じる行動をとるわけではなく、気に入らない社員にだけうざいと感じる行動をします。
そのため、お局がうざいときの対処法として、「お局を味方につける」ということが挙げられます。
お局のお気に入りの女性社員になれば、お局に対してうざいと感じることはなくなります。
機嫌が良くなるように褒めたり、仕事を積極的に手伝ったりすると、お局から気に入られる可能性が高いです。
ただし、偽りの心でお局を褒めたりしなくてはいけません。
「お局を持ち上げたくない」という方は、他の対処法を参考にしてみてください。
上司や男性社員に相談する
お局が高圧的な態度をとるのは、後輩の女性社員だけです。
自分よりも立場の強い方や、男性社員に対しては高圧的な態度をとらないので、上司や男性社員に相談することが対処法として挙げられます。
お局は上司や男性社員から嫌われることを恐れている傾向があるので、相談することでうざいと感じる行動がなくなる可能性があります。
もし、上司や男性社員に相談するときは、お局が気に入っている方を選ぶことをおすすめします。

お局と関わらないようにする
お局がうざいときの対処法として、「お局と関わらないようにする」ということが挙げられます。
お局と関わらないことで、うざいと感じる機会は減ります。
また、お局は相手のリアクションを楽しんでいる傾向があるので、自分から関わらないようにすることで、お局から関わってくることも少なくなります。
ただし、業務内容やお局との関係性によっては、「関わらない」ということが難しいことがあります。
そのような方は、他の対処法を参考にしてみてください。
転職をする
「お局がうざくて仕方ない」という方は、思い切って転職することをおすすめします。
転職することでうざいと感じているお局と関わることはなくなり、ストレスを感じない職場で働くことが可能です。
また、転職することで給料が高くなったり、仕事にやりがいを感じたりすることが考えられます。
「転職か…」と転職することに気がひける方は多いかもしれませんが、しっかりと時間をかけて転職活動をすると、希望通りに転職を成功させられます。
お局がうざいと感じている方には、転職することをおすすめします。

まとめ
結局、どの会社にもお局は存在する可能性があり、後輩の女性社員に対して高圧的な態度をとります。
お局のターゲットになっている女性社員は「うざい」という感情を抱きやすく、ストレスを抱えながら働くことになります。
お局がうざいと感じるときの対処法はさまざまあるので、自分に合っている対処法を参考にしてみてください。